昨晩、やっと「助けてと言えない。いま30代になにが」を読み終わりました。
2009年4月に39歳男性が餓死したところからはじまるお話。
このニュースは当時、鮮明に覚えています。
しかしNHKのこのドキュメンタリーに関しては、番組に関しては知ってたんだけど。
内容はおそらく知らなかったと思う。動画で少しだけ見たかどうかはさだかではない。
あとがきで書かれていたんだけど。
これから無縁社会という流れになっていったようです。

この本、名著です。読まれていない方は一度読んでください。
私は図書館で借りたんだけどずっと貸し出しされていて人気本となっております。
冒頭から涙なしでは読んではいけません。
これです。これなんです。
自分がいわんとしていた事はこの本に全て書かれています。
自分がその当事者であって、そんでもってブログで表現する媒体をもっていて日々書いているにも関わらず。
情けないかな。ずっと表現できないでいたことが全てこの本には書かれております。
あぁ。そうそうって共感しながら読みすすめていけました。

たったひと言、便箋に綴られた文字、「たすけて」。
「派遣切り」などで生活困窮者が急増していた2009年四月。
これほどまでに胸を突き刺すような悲痛な言葉はなかった。
この言葉を残したのは、北九州市門司区の住宅で孤独死した元飲食店従業員の男性だった。
男性は餓死したとみられている。まだ39歳だった。(本から抜粋)

今年、偶然にも門司港に行った。
39歳。あと二年後には私も39歳になる。
元飲食店従業員。
この人には家族はいなくなっていたが。
小さい頃からの親友や友達はいる環境でした。
友達の家族やら多少なりとも頼れる人がいる状況。
それに引き換え私には頼れる友達なんていません。
学生の頃に友達なんていませんでしたし。
今の携帯で助けてと言えるメッセージを送れる人は一人しかいません。
しかしその一人もすぐに駆けつけれるような環境にはいません。
あとは家族だけです。
これがこの人と違って大きいんですが。
でもその壁も大きいというのがこの本を読み進めていけば分かると思います。
親には助けは求めれません。

取材を通じて私たちは助けを求めようとしない三十代が増えていることを知った。
「家族に迷惑をかけられない」、「自分で仕事を見つけて何とかする」。
彼らはまさに「自己責任」として自分を責め、誰にも相談せず、家族や友人、地域のつながりを断ち切って孤立していた。
思い描いていた三十代は自立した社会に貢献している姿であっただろう。
しかし、描いた将来像と現実はかけ離れ、取材した三十代からは「三十代でありながら」という自己反省とともに助けを求めることを恥と感じる気持ちが伝わってきた。
三十代に入ると、生活の格差をより強く実感するようになり、家庭をもって幸せに暮らす同年代に対して、いまの自分の姿を見せたくない心境もうかがえた。(本から抜粋)

NHKの取材している人、NPOのホームレス支援をしている人は、しきりに「なぜ助けを求めないのか?」と疑問に思っているようです。
私は当事者なので助けを求めれない事情は分かります。普通は求めれないでしょう。
このブログの書き込みでも私のことが理解できないって書き込みがよくあります。
たぶん、NHKの取材している人とかと同じ身の上なんだと思うんですよ。
読みながら吐きそうになったよ。
自分の将来のことを思い描きながら読んでたから。
あとFXのユーロドルの暴落で含み損が拡大していくのを横目に見ながら読んでいたから。
今、今後の自分のことをどうしても考えるから気分は沈んだままだよ。

実際にこの本には30代前半でホームレスとか急増していると書かれているんよ。
30代前半ですら仕事ないん?って思うと。。。
今の仕事辞めたらもう働くところないんちゃうん。という不安になりまして。
実際、私は5年前にハロワ通いをして以来、仕事探しなんてしてないですから今の状況を知らないんですよ。
でも、仕事帰りにコンビニとか寄ると深夜に40代のおっさんとか働いているわけですよ。
月10万くらいのバイトならまだまだあると思っていたんだけど。
同じ職場で働く40代とか50代のおばちゃんとかダブルワークしている人、結構いるんだけどさ。
そんなに年収を望まなければ。。。

30代の自殺者が急増している。
この前の無縁社会でも自殺の名所で自殺する人を呼び止めて教会にとめて社会復帰さすって映像で流れた。
この本でも30代のホームレスを家に泊めて社会復帰の道筋をたてるって事が書かれていた。
でも。。。それもどうなの?って思うんよ。
死なせてあげたらいいんじゃないかなって。
社会復帰の道筋っていっても。。。生活保護を申請して住む部屋を確保して。
この本にはホームヘルパーの資格をとって介護の世界にって事しか書かれてないんよ。
それしか道がないって。。。
それしか仕事がないって。
もう詰んでるやろ。
5年前ならともかく今の状況から介護の世界に入って。。。
やっていけるものなのか?
ノマドさんのブログ読んでたらもう時すでに遅しって感じがする。

この本を30代の就職氷河期世代の負け組のバイブルにして欲しい。
負け組と自覚しているあなた読んでみてください。
気が今より重くなります。
自殺する時間が短縮されると思いますよ。
初めてかもしれん。本読んで泣いたのって。。。

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