昨日は最悪だった。
気分が最悪、もう逃げ出したいとさえ思った。
見えるもの全てが嫌になった。
消えてなくなってほしかった。
自分の記憶から全てのものを消し去りたかった。
生きてるのが嫌になった。
夜が明けるのが恐かった。
時間がこのまま止まってくれればいいのにと思った。

昨日の記憶をひきづったまま今日も出勤した。
一日働いたが、よかったと思う。
まだ、気分は晴れないけれども、ましになった。
ちょっと楽な気持ちになれた。

でも、働きはじめて症状は、確実に悪化しているように思う。
たまに顔の頬あたりが痙攣する。
凄い違和感を感じたりする。
顔が硬直して笑えない。
目の焦点があわなくなる。
めまいがする。
動悸が激しくなる。
人前に立つと体が震える。
目をあわすことが恐怖となる。
声が出ない。
ひきつり笑いさえも出来なくなってきた。
うぅぅぅぅ。

バ…バカな!!
ふ・・・不覚!!
またしても俺は貴様の拳に一瞬魂を奪われてしまった・・・

だが俺はこんな死に方はせん!!
レイ・・・俺より強く美しい男よ・・・!!
フッ・・・俺はずっと幻影を追っていた
お前を、そして美しい南斗水鳥拳の舞を!!
だが俺は・・・最後までその幻影を突き放すことが出来なかった・・・
俺が心から美しいと認めてしまったものの前で俺は無力になる・・・

レイ・・・俺がただ一人この世で認めた男・・・
せめてその胸の中で・・・